診療内容
当クリニックでできること
①痔の日帰り手術
《いぼ痔・切れ痔・痔瘻の手術》入院は不要です
1,痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)などのすべての肛門手術を
日帰りで行います。
2,麻酔は局所麻酔もしくは仙骨硬膜外麻酔で行います。
そのため麻酔による合併症はほとんどありません。局所麻酔で行えば手術後すぐ帰れます。仙骨硬膜外麻酔で行った場合、
2~3時間ほど休んでから帰ります。
3,手術した日は帰宅後、安静が必要で仕事や運動はできません。また入浴、シャワー浴もできません。
4,翌日か翌々日の診察が必要です。遠方からお越しで大変な方は、地下で直結している近隣のビジネスホテルなどをご利用していただきます。
5,侵襲の少ない手術の方は翌日の診察の後は日常生活には制限はありません。
侵襲の大きい手術の方は翌日の診察後から通常の生活はできますが、激し
い運動、遠方への旅行、出張などは1週間後から可能になります。
また1週間後、2週間後、1ヶ月後など、定期的な診察が必要です。
6,重症で入院手術が必要な場合は、院長が責任を持って近隣の連携病院を紹介させて頂きます。またその際、院長が連携病院に手術しに行くことも可能です。
7,院長は肛門手術の経験が豊富です。前任の病院では17年で約20,000例の手術を行っています。
②いぼ痔の日帰り注射療法(ALTA注射)
《切らずに内痔核を治す》入院は不要です
1,ALTAとは硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸の略で、痔核内に投与することで痔核を固めて小さくし、脱出と出血症状を改善します。
2,手術するほどではないが、薬の治療では治らないような痔核(いぼ痔)の方が対象となります。
3,小さいいぼ痔の場合は局所麻酔で、大きないぼ痔の場合は仙骨硬膜外麻酔で行います。
仙骨硬膜外麻酔で行った場合、2~3時間ほど休んでから帰ります。注射した日は自宅での安静が必要です。
4,痔核に炎症を起こして小さくするので、注射後に熱が出たり、腫れたりすることがあります。
また痔核が完全に小さくなるまで3週間ほどかかります。
そのため注射後も定期的な診察が必要となります。
5,ALTA注射療法は特殊な注射技術(4段階注射法)が必要です。
間違った方法で注射すると効果がないばかりか、重大な合併症を引き起こす可能性
があります。
そのため講習会を受講して資格の持った医師しか治療できません。院長はその資格を持っており、また技術を指導し資格を与える立場にいます。
③胃・大腸内視鏡検査(胃・大腸カメラ)
《胃がん大腸がんの早期発見》日帰りで
胃大腸カメラの同時施行も可能
1,胃がん、大腸がんの早期発見のために積極的に胃・大腸内視鏡検査を行っております。
特にお尻から血が出るなどの痔の症状がある方は、大腸がんが潜んでいることがあるので要注意です。
2,症状がなくても定期的に大腸内視鏡検査を行うことで大腸がんで亡くなる方を減らすことができると以前から言われています。また最近では胃内視鏡検査も胃がんで
亡くなる方を減らすことがわかってきました。
3,胃・大腸内視鏡検査いずれも日帰りで行っております。
両方同日に行った場合も日帰りで行っております。
検査前の問診や腸管洗浄剤をお渡しするので検査前に一度受診して予約が必要になります。
4,腸管洗浄剤はご自宅で服用してから来院して頂くことになります。遠方からお越しで大変な方は、
地下で直結している近隣のビジネスホテルなどをご利用していただきます。
5,麻酔や鎮静剤の投与は行わないで検査します。そのため検査終了後はすぐ帰宅できます。
6,胃内視鏡は経鼻内視鏡で行っております。そのためカメラが下の根本に触れないので、ゲーゲーする苦しさはありません。
④大腸ポリープの日帰りポリープ切除
《ポリープは内視鏡で切除》ポリープを切除しても入院は不要
1,大腸にポリープが発見された場合は良性でもある程度の大きさのものは
将来悪性(がん)になる可能性があるので切除することをお勧めします。
2,ポリープを切除しても以下の理由で入院は不要です。
■ポリープを切除した後に出血するリスクは1%以下です。
また、ポリープをとった後の粘膜にクリップを打つなどして、
出血のリスクをさらに下げることができます。
■ポリープ切除後の出血のほとんどが2日目以降におこります。したがってポリープをとったあとに1泊入院する場合でも、
退院後に自宅で出血に気づいて再度病院を受診するケースが少なくありません。
■入院していても、出血のリスクが減るわけではありません。自宅に帰り入院生活と同じように飲酒しないで
安静にしていれば入院しているのと同じです。
■万が一出血した場合でも、再度内視鏡を行い、出血部位を確認して止血処置を行えば、問題ありません。
3,出血したり、出血の可能性が高く入院が必要と判断された場合は、院長が責任を持って近隣の連携病院を紹介させて頂きます。
4,切除したポリープは病理検査で良性か悪性かを調べます。結果判明までには10日間ほどかかりますので、
それ以降に受診して頂き結果を説明します。
(電話では行っておりません)
5,ポリープの大きさが大きかったり形態によってはESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という特殊な切除が必要になります。
その場合は院長が責任を持って専門的にESDを行っている連携病院を紹介させて頂きます。
⑤胃ピロリ菌検査
《胃がんの原因のピロリ菌》
ピロリ菌の検査と治療を行っています
1,最近胃がんの原因としてピロリ菌が注目されています。日本人の胃がんのほとんどは慢性胃炎から発生し、
慢性胃炎の原因としてピロリ菌感染があり ます。
そしてピロリ菌を除菌して慢性胃炎の治療を行えば胃がんが予防できることが確認されています。
(ピロリ菌の除菌により胃がんの発生率は3分の1~6
分の1に減少します)
2,ピロリ菌の検査方法はいくつかありますが、
ピロリ菌の検査は内視鏡検査などで慢性胃炎がなければ保険がききません。
そのため当院ではピロリ菌を調べるために内視鏡検査をしていただき、
慢性胃炎が確認されてから胃の粘膜組織を採取して調べます。
3,一部の胃の薬を服用している方はピロリ菌検査の結果が正確に出ない場合があります。
4,結果判明までには10日間ほどかかりますので、それ以降に受診して頂き結果を説明します。(電話での結果報告は行っておりません)
問診票(印刷用)
初めて受診される方、今までと違ったところを診ていただきたいという方には、
来院をされてからまず始めに問診票に症状を記入いただいております。
受付をしてから診察までの待ち時間を短縮するために、
事前に問診票に記入してお持ち下さい。
問診票を印刷(PDFファイル)
日帰り手術のメリット
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①お仕事、家事、学校などを長期間休むことなく治療が行えます。
入院に伴う精神的負担もなく、身の回りの準備も必要ありません。
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②入院費がかからないため、治療費が安くすみます。同じ手術内容でも1週間の入院手術に比べ約2割、3日間の入院手術に比べ
約4割の治療費で済みます。
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③身体の負担が軽い
最新の医療技術で身体への負担を最小限にした手術を行いますので社会復帰が早まります。
具体的には
・内痔核の手術ではALTA注射療法を併用し切る部分を最小限にします
・裂肛の手術は全くメスを使用せず、用手的にストレッチングします
・痔瘻の手術は肛門括約筋をできるだけ温存する術式で行います。
日帰り手術のデメリット
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手術したらすぐに医師や看護師の監視の下から離れるので、いくつか心配なことがあります。
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①出血した場合
出血予防のためいくつかの注意点を守っていただく必要があります。
万が一出血した場合は、24時間携帯電話での連絡が可能です。
緊急の処置を必要となる場合は、連携する病院での処置、入院をお願いすることもございます。
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②創部の痛みが強い場合、術後の創部の痛みは入院していても、自宅で安静にしていても変わりはありません。
鎮痛剤の内服でコントロールできる手術術式を行っておりますが、痛みの感じ方には個人差があります。
内服の鎮痛剤で改善しない痛みが続く場合は、連携する病院に入院しての鎮痛治療も可能です。
手術後の注意点
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①帰宅に際して
仙骨硬膜外麻酔で手術を行った場合は患者様の安全を確保するため、完全に麻酔が覚めたことを確認してから帰宅していただきます。
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ただし麻酔の覚めが悪い場合は、家族の方に迎えに来てもらったり、タクシーでの帰宅をお願いすることもございます。
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②術後の生活
手術後の1週間程度は、過度な労働、飲酒、激しい運動、旅行、出張などを制限していただく必要があります。
また排便コントロールが重要になってくるため、食事や調整や下剤の服用などお願いする場合もあります。